タイ・チェンライの絶景スポット「プーチーファー」が最高だった件
- 2019.07.20
- タイ

この記事ではタイ北東部にある都市「チェンライ」と、隣接国であるラオスとの国境沿いにある隠れた名所であり神の山とも呼ばれる「プーチーファー」に行ってきたときのことについてご紹介します。
プーチーファーはタイの地元の人の間では有名な観光名所ですが、観光客にはあまり知られていない知る人ぞ知る名所です。
チェンライに立ち寄ったのであれば是非とも訪れてほしい絶景ポイントであり、私はプーチーファーに行くためにチェンライに立ち寄ったと言っても過言ではありません。
「タイに行って絶景を見たい」「絶景に餓えている」という人に向けて、プチーファーの魅力・情報と合わせて、私がプーチーファーに行った時の体験談をご紹介したいと思います。
プーチーファーの絶景ポイントとは?
まずはプーチーファーの何がそんなに良いのか?
その絶景ポイントについてご紹介します。
雲海の名所
プーチーファーで最も有名なのは、11月から1月の夜明け頃に見ることができる「雲海」です。
ここプーチーファーは東南アジアの中でも屈指の雲海スポットであり、朝日とともに見ることができる雲海は圧倒的に絶景です。
天候に左右されるため常に見ることができるわけではなく、見るためには運も必要となってきますが、ベストシーズンである11月~1月が最も見られる可能性が高いでしょう。
ご来光に詰めかける人々
プーチーファーで見られる絶景その2は、遠くの山々から出てくるご来光。
つまり朝日ですね。
この朝日を見るためか、早朝(深夜)にも関わらずそれなりの数の観光客が集まります。
山頂から見渡す圧倒的大自然
そして朝日のあとに見え始めるのが、ラオスとタイの国境沿いに広がる大自然。
山頂から見える山岳地帯の見渡す限りの森と山の景色は圧巻です。
ベストシーズンは11月~1月
プーチーファーが最も美しく見応えがあると言われているシーズンは11月~1月です。
タイの11月~1月はいわゆる乾季と言われるシーズンで、雨が少なく晴れる時間帯が長い季節です。
その気候のためか雲海や朝日がよく見え、地盤もしっかりしているので山道の移動も安心して行くことができます。
ほか季節はいわゆるシーズンオフとして扱われており、チェンライからの観光バスなども出ていません。
緑が豊かになる暑季や雨季の季節も、視界に広がる緑がより一層色鮮やかになるため見ごたえがあるという声も聞きますが、スコールなどでぬかるんだ山道が少し危険だったりもします。
プーチーファーの場所・行き方
それでがここからは具体的にプーチーファーの場所と行き方について解説していきます。
チェンライの中心地からの距離はおよそ100kmほど。
車で行く場合はおよそ2時間ほどで到着できる距離です。
そしてその場所はラオスとの国境ど真ん中にあり、プーチーファーの山頂はちょうどラオスとタイの国境が引かれています。
この場所はガンガンの山岳地帯で都市部からもかなり離れており、行き着くためには山道を越えていかなければなリません。
行き方をまとめると主に以下の4つです。
・ツアー:予算に余裕がある人向き。他の観光名所も合わせて回ってくれるツアーなどもあり、常識的な人たちはこの方法を選ぶだろう。運転をする必要もないため免許を持っていなかったり運転に自信がない人向きと言えます。料金はツアー内容によってマチマチ。
・タクシーやミニバンのチャーター:タイ人のグループなどはこの方法を選ぶ人が多いらしい。チェンライの街なかでチャーターの手続きをする。大人数の場合はミニバンで、少人数の場合はタクシーが良いでしょう。料金相場は2.000~3,000バーツ(約7,000円~10.500円)。料金交渉制。
・レンタカー:現地の道の運転に不安のない人向けの、最も一般的な方法。プーチーファーへの道は曲がりくねった山道の先にあるため、バイクではなく車で向かう人が多いのです。料金は約1,300バーツ(約4,500円)ほどから。車種が大型になるほどに料金は上がりますし、ここにガソリン代などもかかってきます。
・レンタルバイク:最もチャレンジングな方法。最も安上がりだが、トラブルにも合いやすい。旅に面白さや挑戦を求めるタイプの旅人におすすめ。料金は200バーツ(約700円)ほどから。格安です。
私は上記の中でも最も過酷で危険が伴う方法であるレンタルバイク(しかも最安110ccのボロいスクーター)にて果敢にも挑戦してきました。
理由はただ一つ。
安くて面白そうだから。
。。。2つですね。w
結論としてはなかなかエキサイティングな旅となりました。
深夜3時出発。道中には朝市
チェンライの夜の街も寝静まった深夜3時。
プーチーファーに向けてチェンライの町を出発しました。
今回プーチーファーには旅の途中で出会った2人の日本人と一緒にバイク2台で向かいます。
季節は2月初旬。
ベストシーズンは少し逃してしまっているものの、まだまだ乾季で天候は安定している時期です。
タイは一年中温かい気候ですが、チェンライはタイの中でも北にある街であり、かつこれから山攻めを観光しなければならない。
しかも時間帯は1日の中で最も寒くなる時間帯。
防寒対策を万全にして出発です。
今回のプーチーファーへ行くルートはコチラ。
プーチーファーへ行くに当たって、距離では最短ではあるもののその道中の山道なかなかにハードで、現地に住む有識者の方のブログによると、素人(特に深夜のバイク移動)にはあまりおすすめできなルートなのだとか。(山道を避けたい場合は遠回りだが南の大通りから行くと良いそうです。)
そんな過酷ルートとは知らずに出発する3名。
土地勘のないチェンライの道を迷いながらも少しずつ距離を進めていきます。
出発からおよそ1時間ほど経過した頃でしょうか。
道中に少し大きめの朝市が開かれているのを発見。
朝食も何も食べていない私達はかなり早めの朝食としてそこで食事をすることに。
朝市の様子はこんな感じ。
完全に現地人の現地人による現地人のための朝市。
観光客など一人もいません。
そして簡単な英語も通じません。
超ド級のローカル市場です。
タイっぽくて最高です。
市場では基本的に現地で取れたと思わしき食材が並べられていました。
そんな中私が購入したのがこちら。
練乳揚げパンです。
これがとにかくクソうまい。
揚げたての素朴な味わいの揚げパンに練乳がかけられており、早朝の体への糖分補給にはたまりません。
1つ5バーツ(約17円)。現地人向けの良心的価格です。
30分ほど市場を堪能しつつ休憩した私達は、改めてプーチーファーを目指し始めました。
深夜の移動は道に迷いやすい。地図アプリご乱心
市場を出発してからも深夜の暗闇の中をバイクを進めます。
しかしなれない土地の深夜。
いくら今の時代スマホで地図が見れるからと言っても油断はできません。
細かい裏道を指示してくる地図アプリを頼りに進んでいきますが、たまに工事現場としか思えない道や徒歩でしか入れないような登山道のルートを案内してきます。
明らかにご乱心です。
その結果裏道を何度も行ったり来たりするはめになったり、山に突っ込んで行ってあまりの傾斜に断念したり、重機が並ぶ工事現場を通ってショートカットしたりと、アクティビティたっぷりの道中となりました。
見知らぬ海外の田舎道の深夜移動の大変さを味わいました。(3人だったので楽しかったのが救い)
アップダウンの激しい山道に負けエンストする格安スクーター
ヤバめな道を突き進むなどの道に関するトラブルもありましたが、それなりに順調にプーチーファーを目指していた一行。
目的地にかなり近づいて来たあたりでまたもやトラブル発生です。
私がレンタルしていた格安スクーター(110cc、1日200バーツ)ちゃんが、急勾配の山道に負けて全くスピードが出ないのです。
エンジンをフルスロットルで吹かしても時速20kmも出ない。
2人乗りをしているもう1台のスクーター(ほぼ新品の110cc、一日300バーツ)に完全に置いて行かれる始末。
更に悪いことに頻繁にエンストし始めるくそ雑魚スクーター。
完全に壊れる寸前のだめなスクーターを掴まされました。
海外のレンタルバイクはたまにこういう事があるから気が抜けません。
思わず「Fu○k!このオンボロが!」と中指を立ててしまう事案です。
完全に停止することはないものの、明らかにペースが遅いFu○kなスクーターに悪態をつきつつも、何とかアップダウンと蛇行の激しい山道を進んでいきます。
道中で明るくなり初めて焦り転倒
様々なアクシデントがあったからでしょう。
かなり余裕を持って出発したにも関わらず、目的地が遠くに見え始めたあたりで徐々に空が明るくなり始めます。
その状況に焦る一同。
ここまで相当にアクシデントも乗り越えつつ苦労を重ねて来たのに、肝心の日の出が見れなかったでは話になりません。
2台のスクーターで進んでいましたが、私がレンタルしたスクーターがあまりにしょぼいため、置いて行かれました。涙
徐々に明るさを増していく中、一人寂しく最後の終盤の山道を進んでいきます。
周囲にはたまにちんたら走っているFu○kなスクーターを追い越していく車はいるものの、ほとんど車通りもありません。
しかし日の出までの時間も残り少ないこんなときもアクシデントは起こります。
傾斜のキツイ山道を焦って進んでいたのが良くなかったのでしょう。
蛇行する上り坂を全力でショートカットしようと無茶な曲がり方をした結果、見事にスリップ。
華麗なまでの転倒をカマしてしまいました。
気持ちはまさにこんな感じです。
幸いなことに上り坂でスピードも出ておらず、他に車も走っていなかったので自損事故で、膝と手のひらから流血するだけですみました。
スクーターもミラーが変な方向に曲がったことと、車体に擦り傷ができたくらいだったも不幸中の幸いです。
スクーターが弁償になるのかなとビクビクしながら先を急ぎました。
なんとか到着。しかしそこからも遠い
事故なども挟みながらなんとか最終目的地プーチーファーの近くまで到着。
山を登りきったあとに出てくるこの看板は左右に分かれる分かれ道の場所に出てきます。
右と左それぞれの看板に「プーチーファー(Phu Chi Fa)」の文字が。
どっちに進めばええんや状態でしたが、時間もなかったため勘で右を選択。
しかし実際にはここでは左に進むのが正解だった?ようで、しばらく右の道を進んでも一向に到着する気配が感じられなかったため、引き換えして別れ道のポイントを左に進んで行きます。
(もしかしたら右にそのまま進んで行っても目的地に到着できたかもしれませんが。。。)
そして暫く進むとそれらしき場所が。
ここの右側へ登って行くポイントがプーチーファーへの入り口です。
ここからさらに傾斜がきつくなった坂道を進んでいきます。
馬力の出ないスクーターではエンジンをMAXに吹かしても登れなかったので、キックボードのように足で地面を蹴りながら登って行きます。
登って行った先には広場担っている場所があり、そこから先は階段になっているため徒歩での山登りになります。
ここからはあとは400mほど進めば目的地に到着です。
日の出には間に合わなかったけど、山頂からの絶景に感動
徒歩で山を登り始めた時点ですでに周囲はかなりの明るさ。
すでに日が出ていてもおかしくない時間帯です。
なんとか駆け足で山頂まで登り、多くの観光客が集まっているスポットに向かいます。
人がたくさん集まっている!
最後のラストスパート、駆け足で登ってみたものの、、、
残念ながらすでに日は出てしまっていました。涙
ここまでたくさんのアクシデントに見舞われて頑張ってきたのに、悲しい。。
山頂で上り始めていた朝日を呆然と眺めていると、一緒に向かっていた2人と合流。
二人は無事日の出を拝むことができたようで、日の出の記念撮影をしていました。
詳しく話を聞いていると、なんと合流する数分前に日が出始めたとのこと。
あとちょっとの差で日の出を見逃すという悲しすぎる結末でした。悔しい。
しかし日の出は拝めなかったものの、プーチーファーの山頂から見る早朝の景色はまさに絶景。最高です。
山頂の様子と、山頂からの風景を動画に撮ってきました。
ライオンの頭のような形の岩が特徴的です。
ちなみに山頂には観光客目当てのこんな子どもたちがいます。
こんな子供が標高の高い山の上で商売をする姿に、なんとも言えない、世の中の厳しさを感じさせられました。
山頂で1時間ほど絶景を眺めた私達は、ゆっくりとチェンライの街へと帰って行きました。
結論:スクーターは厳しい。ホテルに泊まるか、ツアーおすすめ
プーチーファーについてご紹介しました。
今回はご来光も雲海も見ることはできませんでしたが、それでも最高に良い景色でした。
次に訪れる機会があれば、ご来光と雲海をしっかりと見られるようにプランを練ろうと思います。
今回の一連の失敗から、プーチーファーに行くのであれば、シーズンのど真ん中で、プーチーファーの近くで宿を取るか、ツアーを組んで余裕を持った計画で行くのがおすすめです。
そうでないと苦労したのに結局見られないという私のようなことも起こりえます。
ツアーは現地のオプショナルツアーを組むのが一番良さそうです。
プーチーファーの近くに止まるのであれば、ホテルの予約は「ホテルズドットコム」が一番充実してそうでしたので、
コチラから予約検索してみて下さい。
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