カオサンロードで国際学生証を作りに行ったら、大麻とスーツと売春を買わされそうになった

カオサンロードで国際学生証を作りに行ったら、大麻とスーツと売春を買わされそうになった

タイのバンコクで最も有名な場所の一つがカオサンロードでしょう。

カオサンロードはバックパッカーの聖地と呼ばれており、バックパッカーやヒッピーが流行った1970年代から多く外国人旅行者が集まる場所として人気を博し、それは2019年となった今でも続いています。

 

さて、そんなバックパッカー達の例に漏れず、バンコクのカオサンの地に私も降り立ちました。

聖地巡礼という言葉があるように、バックパッカーをやるのであればまずは聖地に行かないでどうするんだという考えからです。

何事も形から入るのは重要なのです。

 

そしてそんな聖地では、バックパッカーにとって有用なアイテムとなる「国際学生証」なるものが偽造できると聞いていたので、これを機にぜひ手に入れたいと思っていました。

もちろん私は学生ではないので偽造ということになるのですが、警察などに提示する身分証代わりにはなります。

国際学生証とは、国際学生証(ISICカード)は、世界で唯一国際的に認められている学生身分証明書です。毎年世界133ヵ国で500万枚以上も発行され、この学生証を提示すると各種交通機関や美術館や博物館、映画館、劇場といった文化施設の他、飲食店及び宿泊施設等でも割引が適用され、世界中、約15万点以上の特典が受けられます。美術館や博物館の入場や、市内観光ツアーが無料になる等、世界一周のような長期の旅行となればかなりの割引金額に!まさに旅行者必携の一枚です!

引用:「地球の歩き方」より

 

結局国際学生証を作ることができたのか?

カオサンの雰囲気と合わせ、私が遭遇した怪しい男たちとの交渉を紹介しようと思います。

 



カオサンロードの偽造ID屋を探して歩く

バックパッカーの聖地と言われる場所は一体どんなところなのか。期待を胸に膨らませた私は、タイに到着した翌日にカオサンロードへ降り立ちました。

そこはなんとも言い難いボロさがあふれる街でした。

昼のカオサンロード

 

「なんか全体的にボロいな」

それが最初の感想でした。

 

建物も屋台も道路もすべてがなんだか古く使い古されたまま修理がなされていないような場所でした。

 

偽造国際学生証を作ってくれる人は通称「IDカード屋」とも呼ばれているようで、私はIDカード屋を求めてボロいカオサンロードに踏み入ります。

 

踏み入るとそこには日本ではお祭りでした目にすることがないリヤカーのような小さめの屋台が道路脇にいくつも開かれており、道行く観光客に商品を買わせようと声をかけてきます。

タイの屋台
  • 「へい!腹減ったろ!?食べていきなよ!」
  • 「ここのパッタイは美味いぜ!」
  • 「安くしておくから!どうだい!?」

 

そんな感じで屋台の兄ちゃんや姉ちゃん、おっちゃんおばちゃんに絶えず声をかけられます。

 

「これならIDカード屋もすぐ見つかるかな」

呼び込みの声を華麗に躱しながら、そんなふうに思っていました。

 

小汚い親父との大麻の値引き交渉

IDカード屋を求めてカオサンロードを行ったり来たりしたものの、飯屋とマッサージ屋とトゥクトゥクには頻繁に声はかけられるものの、目当てのID屋には声をかけられません。

 

「これは自分から行くしかないな」

そう思った私は、怪しげな男に近寄って話かけることにしました。

 

最初に声をかけたのは歯の抜けた小柄で色黒なおじさんでした。この男を「歯抜け」と呼ぶことにします。

 

私「こんちは。ID売ってない?」

歯抜け「よう!そんなことよりトゥクトゥクはどうだ!?乗らないか?」

私「いや、いらない」

歯抜け「水上マーケット見に行かないか?」

私「いや、行かない」

 

何故か水上マーケットを中心としたトゥクトゥクツアーを勧めてくる歯抜け。

こちらのIDの問いにはノーレスです。伝え方が良くなかったのでしょうか。

 

私が強気に「NO!」と出ると、ようやくトゥクトゥク諦めた歯抜け。

 

しかしなぜかいきなり道の端に呼び寄せてくる歯抜け。

 

着いていくと小声で「大麻はいらねーか?安くしとくぜ」と急に大麻を進めて来たのです。

初っ端から大麻の売人に当たるとは、私の引きもなかなかです。

 

私「大麻?いくらなんだ?」

歯抜け「2,000バーツでどうだ?」

 

大麻の相場がわからない私は、とりあえずゴネてみることにしました。

 

私「いやー高いでしょ」

歯抜け「高くないぜ、これでも安い方さ!」

 

明らかに怪しい歯抜け親父に言われても全く説得力のない言葉ですが、いかんせん初めての大麻の値切り。

しばらく安くなるように話をしてみるがなかなか値下げしてこない歯抜けにイライラしてきた私は、必殺「帰るフリ作戦」を試みます。

 

すると強気だった歯抜けが急に焦りだし。

歯抜け「わかったわかった!なら1,500バーツでどうだ?」

私「まだ高い」

歯抜け「それな1,000バーツならどうだ?」

私「んー、まだ高いなぁ」

歯抜け「なんだって!?いくらな良いんだ!?500バーツならどうだ!?」

 

帰るフリ作戦は見事に効果抜群で、一気に4分1にまで価格が下がりました。

案の定ぼったくってきていたようです。

 

値下げ交渉をしたものの、もともとは国際学生証を作るのが目的。

大麻にもかなり興味はありましたが、

私「いや、やっぱり大麻はいらんわ。じゃーね」

と言い残して、歯抜けの大麻オヤジの元を去りました。

 

去り際の大麻屋のオヤジの顔は、なんだかとても寂しそうに見えました。

 

怪しい商人風の男にスーツをゴリ押しされる

いきなり大麻を進められるとは、カオサンはなかなかに奥が深い場所だなと改めて聖地の凄さを実感した私は、今度は少し身なりのきれいな男に声をかけることにしました。

 

Yシャツにスーツパンツを履いた身ぎれいな男を「スーツ男」とします。

 

私「こんちは、IDカード無い?」

スーツ「ようブラザー。ID?それならこっち来いよ!」

 

お、これは当たりか?と思った私は、いきなりの兄弟扱いに戸惑いながらも薄暗いビルの中へ案内してくるスーツ男に付いて行きました。

 

しかし案内されたのはビルの奥にあるスーツ店

 

私「ここはスーツ屋?」

スーツ「そうさ!スーツ買わないか?世界中のスーツをなんでも作ってやるぜ!」

 

これはバンコクで有名なスーツ詐欺なのではと感じた私はスーツ男に訊ねます。

 

私「スーツ?いくらなんだい?」

スーツ「生地によって違うよ!」

私「一番安いのだといくら?」

スーツ「安いの?んーーー、4,000バーツかな」

 

なかなかに高い!

日本で買うのと比べるととても安いですが、そもそもタイでスーツを買うつもりは全くありません。

買ったが最後、詐欺スーツの完成品は届くことがないと聞いたことがあります。

 

明らかな詐欺臭のするスーツ屋を私は何も言わずに出ていきました。

 

後ろで何やらスーツ男が叫んでいましたが、無視しました。

 

夜のカオサンでの売春親父との性なる交渉

ただ国際学生証を作りたいだけなのに。。。なかなかたどり着けない。

なかなか濃い体験をした私は、一度宿に戻り、夜に改めて挑戦することにしました。

 

夜のカオサンロードに舞い戻った私。

そこは昼以上に圧倒的な賑わいを見せる繁華街がありました。

「これが本来のカオサンロードの実力か」

通り全てがお祭り・ナイトクラブ状態になっており、屋台の数も昼の比ではなく増えており、さらにお店から野外クラブ会場さながらに爆音が響き渡っていました。

外国人観光客と現地人で溢れかえっており、皆お酒と食事と音楽を楽しんでいます。

 

「これだけ騒がしければID屋の一人や二人いるだろう」

そう思っていた時期が私にもありました。

道を何度往復しようと、それらしき人に声をかけてみても、それらしき返事がもらえません。

 

「なぜだ。もしや規制が厳しくなってもう作ってくれる人は居なくなってしまったのだろうか」

そう諦めかけたとき、一人の怪しいおじさんと目が合います。

「このあやしさで違ったらもう駄目だな」

なんて最後の望みをかけて怪しいおじさんとの会話に移ります。

 

私「こんちは。IDカードを作りたいんだけど」

おっさん「ID?こんな夜更けに何言ってんだ!?そんなことよりトゥクトゥク乗らねぇか?」

私「乗らないよ。乗っていどこ行くんだよ」

おじさん「ガールズがいるところだよ!どうだ?オメコしねぇか?」

 

なんとその親父は風俗の案内人だったのです。

そりゃいかにも怪しいわけです。

 

呆れてしまった私をよそに、その後も「オメコ!オメコ!と連呼してくるおじさん

 

私「わかった、わかった。どこなんだいそこは?」

オメコ親父「すぐそこだよ!トゥクトゥクに乗ってすぐさ!」

 

トゥクトゥクで行く時点で近くじゃないですし、どこに連れて行かれるのかわかったものではありません。

 

私「いくらなの?」

オメコ親父「100バーツ!!

私「!!??」

 

あまりの安さに思わず興奮してしまいました。

100バーツって日本円で350円くらいです。日本大手チェーンの牛丼より安いです。

何度確認しても「100だ!」と言い張るオメコ親父。

 

これは確実に店に行ったら法外な別途料金が取られるパターンに違いありません。

 

どんなところにあるのかなり気になりましたが、あまりに怪しすぎるのでそのまま無言で立ち去りました。

 

まとめ

個人的にはかなり奮闘しましたが、結局「偽造国際学生証」を作ってくれる人に出会うことはできませんでした。

 

すでに無くなってしまったのか、私が見つけられなかっただけなのか。。。

見つけられた方がいれば是非教えていただきたいです。

 

そしてカオサンロードはなかなかに刺激的でおもしろい場所であることがわかりました。

次に訪れたときはよりディープな体験をすると同時に、今度こそID屋を見つたいと思います。