経済成長大国インドの医療分野にて急成長を遂げる医療サービスアプリ「DocsApp」とはどんなサービスか?

経済成長大国インドの医療分野にて急成長を遂げる医療サービスアプリ「DocsApp」とはどんなサービスか?

こんにちは。チリ毛(@chirigetravel)です。

今回紹介するのは、インドで急激に利用者を増やしている医療サービスアプリ「DocsApp」についてです。

インドは日本の約9倍という広大な面積を有し、人口は12億人を超え、魅力的なポテンシャルを秘めた国です。

数値といても大きな経済成長率を示しており、世界経済において無視できない存在に成長していくことが予想されます。

 

しかし、急成長の影には多くの社会問題が顕在化しています。

その一つが、医療インフラの未整備です。

・地方都市における医療サービスの浸透

・医療保険制度の未整備

・医療スタッフの人手不足

・偽薬品問題

…等、問題をあげ始めたらキリがありません。

 

本来であれば、医療サービスの領域は、法規制がありテクノロジーによる進展が見えづらい領域であると言えます。

しかし、インドでは法整備がなされいない為、官民問わずテクノロジーを用いた多くの解決手段が講じられています。

 

今回はその解決手段の代表格ともいえるDocsAppについて紹介致します。

 



DocsAppとは?

「DocsApp」はインド工科大学の卒業生2人によって2013年に立ち上げられた企業で、医者と患者をマッチングさせる、同名のオンライン医療診断サービスのアプリを提供しています。

このアプリを使うことで、患者は病院に行くことなく、僅か30分程度で問診から薬の処方まで全ての事を完了させることができます。

患者としては体調が悪い中、わざわざ病院を訪れる必要もなくなりますし、医者としても診察時間の大幅な短縮につなげることができるという、まさにWin-Winなサービスとなっております。

DocsAppの利用の流れとメリット

問診から薬の処方までの一連の流れは以下の通りになります。

 

1.問診:全てAIとのチャットボットによって行われます。患者が性別や年齢、病気の症状の詳細を入力すると、AIがその症状に合った医者を探し出し、マッチングしてくれます。

なおこのAIの問診の時点で60-70%程度の病気は判明するとのことで、それなりに精度は高いようです。

AI問診でこのレベルまで判明すれば、医者の手間も大幅に減ることになります。

また、データサンプルが増えれば今後はさらに精度が上がると考えられます。

 

2.マッチング:ユーザーは予約された医者の他ユーザーからのレーティングやレビューを見ることができ、場合によっては違う医者を予約しなおすことも可能です。

 

3.診察費の支払い:マッチングが成立した時点で、診察費用の支払いを行います。

支払いも勿論、オンライン上で行われ、登録したクレジットカードや銀行口座、その他決済サービスを使用して支払います。

ただし、オンラインでは診断できないような症状であった場合や診断内容に納得がいかない場合は、費用は全額キャッシュバックされるので、ムダ金を払う事もありません。

 

4.診察・処方箋の発行:診察は基本的にチャットボット若しくは電話を使って行われ、診察終了後に医師は処方箋を発行します。

インドでは電子処方箋が機能しており、医者がオンライン上で電子署名をするだけで、処方箋が発行されます。

 

5.薬の配達:都市部であれば薬局から薬を配送するサービスが整っている為、まるでECサイトで注文するかのように自宅まで配送されます。(DocsAppは配送業者との連携を進めており、インド全域での配送サービスの浸透を目指しています。)

 

こちらがアプリケーションのUIイメージです。

 

DocsAppのサービス特徴

DocsAppには、内科・外科・歯科等13にも及ぶ専門分野から5,000人を超す専門医が登録されており、

365日24時間体制で患者をサポートしている為、いつ何時どんな病気にかかっても、対応してもらえます。

しかも1回の診察にかかる料金はUSD2程度とかなり安いです。

2015年にサービス開始、約3年で、500万人以上の人々がサービスを獲得しており、その成長ぶりはすさまじいものがあります。

現在はチャットによる相談サービスが基本ですが、

他業者と連携した在宅での臨床検査サービス、医薬品の宅配サービス等を提供等、周辺事業も拡大しており、

今後も更なる発展が見込まれます。

まとめ

インドで急成長中の医療サービスアプリ「DocsApp」についてご紹介しました。

 

DocsAppはまさしくリープフロッグ現象(新興国が先進国から遅れて新しい技術に追いつく際に、通常の段階的な進化を踏むことなく、途中の段階をすべて飛び越して一気に最先端の技術に到達してしまうこと。 )の好例であると言えます。

日本であれば様々な法規制や、先行者利益をうけている既存業者などの反発にあい、ここまでの急成長をすることは決してないと断言できるサービスです。

 

あらゆる分野にテクノロジーの力が広がっている現在。

今後も新興国の医療サービス分野でのテクノロジー進展に今後も注視していきたいところですし、日本も追い越されぬためにも、多少のリスクがあろうと良い点は良いと吸収していく姿勢が重要でしょう。