インフルエンサーの台頭の結果、広告業界が生み出した「バーチャルインフルエンサー」とは?その背景とこれからの展望。

インフルエンサーの台頭の結果、広告業界が生み出した「バーチャルインフルエンサー」とは?その背景とこれからの展望。

こんにちは。チリ毛(@chirigetravel)です。

近年話題の高速インターネットの5Gなども話題に上がっている通り、いつでもだれでも世界中の情報にアクセスできる環境が整いはじめてきました。

その過程でYoutuberという存在やブロガー、アフィリエイターといった個人で情報を発信する存在が大きな影響力を持ち始めました。

 

そのようなインターネット上で大きな影響力を持つ人達を「インフルエンサー」と呼びますが、これらに人達の出現によってこれまでの広告業界のあり方は大きく変わることとなりました。

今回はそんな中生み出された「バーチャルインフルエンサー」という存在について、その背景とこれからの展望と合わせて紹介していきたいと思います。

 



広告業界の変化

以前の広告業界は新聞・雑誌・ラジオ・テレビを中心とした媒体において広告を出していましたが、インターネットの出現と人々のインターネットへの移動に合わせて広告代理店企業はそのあり方を変えてきました。

これまでの広告代理店の動きは、情報革命による変化に上手に追従して来たように見えます

 

この情報革命の流れは広告業界に限った話ではありません。

音楽ビジネスが情報革命により大きく変わることを強いられたように、自動車業界も同じような大変革が起こりつつあり、変革に乗り遅れた企業は、ことごとく淘汰されることが予想されます。

メディア事業も同様で、広告を人々に届けるというニーズを満たすために、広告代理店は広告を出したい企業と新たなインターネットインフラを構築したGoogleやFacebookなどの企業の間に立つことで、広告代理店としてのビジネスモデルを維持してきました。

 

これまでは新聞・雑誌・ラジオ・テレビと企業の間に立っていたのが、ネットインフラ企業と広告を出しタイ企業との間にも立ち始めたということができます。

 

しかしその状況が徐々に崩れ始めます。

 

その原因はインフルエンサーの台頭

そのバラスを崩し始めたのが「インフルエンサーたちの存在です。

Youtube界であればヒカキンさんやはじめしゃちょーさん、Twitter/ブログ界隈であればイケダハヤトさん、Instagram (は芸能人の人も多いですが)であればコンマリさん(Marie Kondo)さん、などなど、テレビなどのこれまでのメディアには露出していなかったような人たちが多くの人から人気や支持を集めるようになりました。

 

Instagram Youtube 、Twitterで10万人、100万人を超えるフォロアーを持つインフルエンサーたちは、今やテレビのチャネルよりも強い影響力を持っており、彼らを無視しては広告代理店のビジネスは成り立たないと言われています。

 

たまに、インフルエンサーが行なった「やらせ広告」が炎上することがありますが、その背景には、「フォロワーに対してスポサーの広告を配信してお金儲けをする」行為そのものが、「フォロワーへの裏切り」であり、広告ビジネスと相反する面を感じずにはいられません。

 

広告業界が生み出した「バーチャルインフルエンサー」という存在

そんな状況において広告代理店企業から生み出された画期的なアイディアが「バーチャルインフルエンサー」と呼ばれる存在です。

最近、Instagram で急速にフォロワーの数を増やしているMiquela Sousa は、自称「19歳のモデル」ですが、実在する人物ではなく、Brud というロサジェルスの広告代理店が作り出した、バーチャルキャラクターです。

 

Miquela Sousa は日本で流行っている初音ミクとは違い、広告代理店が、マスを狙った広告媒体として綿密に計算して作られたバーチャルインフルエンサーで、既にバーチャルモデルとして広告の仕事を受ける存在になっているのです。

 

初音ミク」もバーチャルキャラクター(バーチャルアイドル?)としてニコ動を中心に注目を浴びていますが、注目を浴び始めた当時はあくまで一部のオタクと呼ばれる人たちの間でのニッチな流行でした。

 

当時はファンの人がファンと公言し辛いような空気が流れており、とてもメジャーなものになるとは想像していませんでしたが、最近では上記のMiquela Sousaと同様CMにでたり実際に会場でライブを行ったり、本物のアイドルさながらの活躍をしています。

日本の48グループは、「作られたアイドル」の良い例ですが、中身は人間なので、問題は起こすし、事務所に隠れて恋愛はしてしまうし、歳もとるし、他の事務所に引き抜かれてしまう可能性もあります。

48グループの の後を継ぐ、アイドル・グループが、電通により作られたバーチャ・アイドルだったら、ゴシップ問題を起こさない事に加え、複数の場所で同時に仕事をさせることすら可能です。

 

そんなこれまでのアイドルやインフルエンサーにはない可能性を秘めているのが「バーチャルインフルエンサー」なのです。

 

バーチャルインフルエンサーの事務所まで誕生!?

以上の流れで電通が「バーチャル・インフルエンサー」の事務所を経営するのでは?と予想されていますが、その走りとも言える動きがすでに出てきました。

 

事務所を開設したのは電通などの大手広告代理店企業ではなく、「古着女子」を運営する yutori インスタメディア発進の古着EC)だそうです。

これは、いわゆる「タレト、アイドル」という職のあり方に爆発的な変化が起ころうとしている始めの一歩なのではないでしょうか。

 

この流れを考えると、バーチャル・タレトたちが人間のタレトから職を奪う時代が、早ければ3~5年後にはやってくる可能性もありえるように思います。

 

まとめ

個人的にはバーチャルアイドルやバーチャルインフルエンサーという新しい存在が、これまでのアイドルやタレントの仕事の全てを代替できる存在にはならないように思いますが、

VR技術などのIT技術が更に発展することで、現実世界とインターネット世界が更に曖昧になっていけば、最終的には完全に取って代わられてしまっているかもしれません。

 

これからどんどん類似の「作られた人気者」は増えていくことは間違いないでしょうが、一消費者としては企業が狙って作り出した存在に振り回され過ぎぬように気をつけたいところです。