広告業界が生み出した「バーチャルインフルエンサー」について解説する
- 2019.08.06
- ビジネス

近年話題の高速インターネットの5Gなども話題に上がっている通り、いつでもだれでも世界中の情報にアクセスできる環境が整いはじめてきました。
その過程でYoutuberという存在やブロガー、アフィリエイターといった個人で情報を発信する存在が大きな影響力を持ち始めました。
そのようなインターネット上で大きな影響力を持つ人達を「インフルエンサー」と呼びますが、これらに人達の出現によってこれまでの広告業界のあり方は大きく変わることとなりました。
今回はそんな中生み出された「バーチャルインフルエンサー」という存在について、その背景とこれからの展望と合わせて紹介していきたいと思います。
広告業界の変化
以前の広告業界は新聞・雑誌・ラジオ・テレビを中心とした媒体において広告を出していましたが、インターネットの出現と人々のインターネットへの移動に合わせて広告代理店企業はそのあり方を変えてきました。
これまでの広告代理店の動きは、情報革命による変化に上手に追従して来たように見えます
この情報革命の流れは広告業界に限った話ではありません。
音楽ビジネスが情報革命により大きく変わることを強いられたよう
メディア事業も同様で、広告を人々に届けるというニーズを満たすために、広告代理店は広告を出したい企業と新たなインターネットインフラを構築したGoogleやFacebookなどの企業の間に立つことで、広告代理店としてのビジネスモデルを維持してきました。
これまでは新聞・雑誌・ラジオ・テレビと企業の間に立っていたのが、ネットインフラ企業と広告を出しタイ企業との間にも立ち始めたということができます。
しかしその状況が徐々に崩れ始めます。
その原因はインフルエンサーの台頭
そのバランスを崩し始めたのが「インフルエンサー」
Youtube界であればヒカキンさんやはじめしゃちょーさん、Twitter/ブログ界隈であればイケダハヤトさん、Instagram (は芸能人の人も多いですが)であればコンマリさん(Marie Kondo)さん、などなど、テレビなどのこれまでのメディアには露出していなかったような人たちが多くの人から人気や支持を集めるようになりました。
Instagram やYoutube 、Twitterで10万人、100万人を超えるフォロアーを持つインフルエンサーたちは、
たまに、インフルエンサーが行なった「やらせ広告」
広告業界が生み出した「バーチャルインフルエンサー」という存在
そんな状況において広告代理店企業から生み出された画期的なアイディアが「バーチャルインフルエンサー」と呼ばれる存在です。
最近、Instagram で急速にフォロワーの数を増やしているMiquela Sousa は、自称「19歳のモデル」ですが、
Miquela Sousa は日本で流行っている初音ミクとは違い、広告代理店が、
「初音ミク」もバーチャル・
当時はファンの人がファンと公言し辛いような空気が流れており、
日本の48グループは、「作られたアイドル」の良い例ですが、
48グループ
そんなこれまでのアイドルやインフルエンサーにはない可能性を秘めているのが「バーチャル
バーチャルインフルエンサーの事務所まで誕生!?
以上の流れで電通が「バーチャル・
事務所を開設したのは電通などの大手広告代理店企業ではなく、「古着女子」を運営する yutori (インスタメディア発進の古着EC)だそうです。
これは、いわゆる「タレント、アイドル」
この流れを考えると、バーチャル・タレントたちが人間のタレ
まとめ
個人的にはバーチャルアイドルやバーチャルインフルエンサーという新しい存在が、これまでのアイドルやタレントの仕事の全てを代替できる存在にはならないように思いますが、
VR技術などのIT技術が更に発展することで、現実世界とインターネット世界が更に曖昧になっていけば、最終的には完全に取って代わられてしまっているかもしれません。
これからどんどん類似の「作られた人気者」は増えていくことは間違いないでしょうが、一消費者としては企業が狙って作り出した存在に振り回され過ぎぬように気をつけたいところです。
-
前の記事
タイ・チェンライの本当におすすめしたい観光名所9選まとめ 2019.08.05
-
次の記事
医療サービスアプリ_Babylon Health(バビロンヘルス)について解説 2019.08.07