不動産投資における路線価の具体的な調べ方を解説
- 2019.06.15
- 不動産投資

この記事では不動産投資における土地の積算評価をするために必要な、路線価の調べ方について解説します。
路線価にはいくつかの調べ方があります。
一番オススメなのは「全国地価マップ」というサイトを使うのが最も簡単です。
路線価を使った積算評価の算出方法については以下の記事にて解説しています。
路線価とは
まずは「路線価とは何か?」ということに簡単に触れておきます。
路線価(ろせんか)は、市街地的形態を形成する地域の路線(不特定多数が通行する道路)に面する宅地の、1m2当たりの評価額のこと。
課税価格を計算する基準となるものであり、相続税や贈与税の基となる相続税路線価と、固定資産税や都市計画税・不動産取得税・登録免許税の基となる固定資産税路線価がある。
単に「路線価」と言った場合、相続税路線価を指すことが多い。
※Wikipediaより抜粋
小難しい単語がたくさん出てきましたね。
ここで不動産投資において覚えておくべきことは、
路線価には2種類あるが、不動産投資で使われる路線価は「相続税路線価」と呼ばれるものである。
ということだけです。
路線価は物件の敷地内ではなく、道路に対して設定される評価額です。
そのため物件の積算評価(担保力)は接している道路に大きく影響されるのです。
単純に接している道路の評価が高ければ、物件の積算評価も良くなります。
路線価の調べ方
それでは具体的な路線価の調べ方についてご紹介していきましょう。
路線価を調べる方法はいくつかあります。
財産評価基準書を使って調べる
路線価は国税庁のホームページである「財産評価基準書」から調べることができます。
こんな感じのサイトです。
取得できる路線価の情報の例が以下です。
ここから路線価を調べるためには、購入したい物件の住所が必要になります。
そのため、目ぼしい不動産物件を見つけたら、不動産仲介業者に連絡し、マイソク(販売図面)と呼ばれる物件の概要情報を記した書類を取り寄せ、住所を把握しておく必要があります。
参考までにマイソクの例を紹介しておきます。
不動産会社に連絡することでこのような情報を入手することができます。
また国税庁のホームページだと「何丁目」までの分類しかされていませんので、上記の例で示した路線価の情報と、マイソクから得た詳細な住所を地図アプリなどを利用して正確な場所を突き止め、路線価の地図と比較しながら路線価を確認するのです。
全国地価マップを使って調べる
国税庁のホームページを使った方法より便利な方法が、「全国地価マップ」というサイトを利用した方法です。
全国地価マップは地図情報と連動している仕様となっているため、サイト内で物件の住所を入力するだけでその物件に隣接すると道路の路線価を調べることができます。
上記が全国地価マップのサイトです。
紫色の枠の「相続税路線価等」から不動産投資に利用する路線価を調べることができます。
路線価の表記は例えば「150C」や「290D」などと表記されます。
単位は「千円」ですので、「150C」は150,000円を指します。
CやDなどは「借地権割合」と呼ばれており、その土地が借地であった場合の評価額の割り合いを示しています。(ただし借地権でない物件を購入するのであれば特に気にする必要のないい項目です)
仮に「150C」の路線価で土地の広さが120平米であった場合、
150千円×120平米=18,000千円=1800万円
といった形で土地の積算評価を計算する事ができるのです。
※本来は上記にあらゆる補正率がかかってきます。その補正内容は評価する金融機関によって異なることもあるため、あくまで目安の数値となります。
まとめ
不動産投資における土地の積算評価をするために必要な、路線価の調べ方について解説しました。
これから不動産投資を始めるのであれば「全国地価マップ」を使って路線価を調べるのがおすすめです。
路線価の調べ方を何度かこなし、慣れておきましょう。
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この記事が少しでもあなたの役に立てば幸いです。
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