「パーソナルスペース」を活用したビジネスでの成功術を紹介
- 2019.05.14
- 心理学

この記事ではビジネスにおいて交渉を有利を進めるに当たり、パーソナルスペースを活用する方法を解説します。
あなたも一度は「パーソナルスペース」という言葉を聞いたことはありませんか?
これは人と人の物理的な距離感に関する言葉であり、ビジネスだけでなく恋愛のテクニックとしても多くの書籍で紹介されています。
「この人の距離感、なんか近いな。。。」と不快に感じたり、
電車で両隣のが空いている席にを探して座りたくなる、などの行動は、
このパーソナルスペースが関係しています。
パーソナルスペースとは何なのか、そしてどうビジネスで生かしていくのか、確認していきましょう。
パーソナルスペースとは
パーソナルスペースとは、「身体の周囲の心理的な縄張り空間」と言われています。
人は誰しも自分を中心として、他人に侵入されたくないと感じる領域(距離感)を持っています。
そして人はその領域を侵されると、心理的に不快感が起こるのです。
例えばあなたは、電車や喫茶店などで空いている席を選ぶ時、ある程度他人と距離が離れた席に座ることが多いのではないでしょうか?
これは自分の身体周辺に自分だけのスペースを確保しておきたいという「パーソナルスペース」の心理が働いているからなのです。
そして相手にどれだけ自分のスペースに侵入されても平気かは、相手との関係性や自分の心理状態などによって変化したり、個人差があったりします。
一般的に言われている距離としては、
- 見ず知らずの他人に不快を感じない距離は360cm以上
- 会社の同僚や上司などの社会人として関わる人に不快に感じな距離は120cm~360cmの間
- 親友などの個人的な友人を不快と感じない距離は45cm~120cmの間
- 家族や恋人など本当に心が許せる間柄に許せる距離感は、45cm以下でも問題ない
と言われています。
パーソナルスペースを故意に侵す
ビジネスでこのパーソナルスペースの心理的働きを活かす場合、上記で紹介した具体的なパーソナルスペースの距離感をあえて侵害します。
ビジネス上で関係する同僚や上司、ビジネスパートナーなど、ある程度緊張感を持って接する必要がある相手と話をする場合には、相手に120cm以内に入ってこられると、少なからず緊張状態に陥ります。
そして少しでも空間を空けようと、無意識に後ずさってしまったりするのです。
この、相手を緊張状態に陥らせる効果を、部下などに仕事を依頼する時に活用します。
部下にどうしても今日中に仕上げてもらいたい緊急の仕事が出来てしまったが、部下はそろそろ帰ろうとしている。申し訳ないと思いつつも、お願いせざるを得ない。
そんな時に普段部下と接するときよりも近い距離感で頼んでみましょう。
具体的な距離感としては、家族や恋人でなければ許せない距離感である40cm前後がベストです。
40cmまでパーソナルスペースを侵された部下は急激に緊張状態に陥り、早々にこの緊張状態から逃れようという心理が働き、こちらの要求に同意する確立が上がるのです。
まとめ
ビジネスにおいて交渉を有利を進めるに当たり、パーソナルスペースを活用する方法を解説しました。
人によって個人差はあれど、パーソナルスペースは誰しもが持っている心理です。
交渉したい部下の隣に腰を掛け、顔を40cmくらいまで近づいて交渉する。
これだけのことで部下から「YES」という言葉を引き出しやすくなりますので、是非意識して活用して頂ければとも居ます。
このように相手との物理的な距離感をうまく使いこなせば、周囲から一目置かれる存在になれることでしょう。
この記事があなたの役に少しでも立てば幸いです。
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