ハンドボールで無回転シュートを打つためのコツとイメージ・必要なトレーニングを解説

ハンドボールで無回転シュートを打つためのコツとイメージ・必要なトレーニングを解説

この記事ではハンドボールにおける無回転シュートを打つためのコツや打つときのイメージ、必要なトレーニングについてご紹介します。

 

無回転のたまといえばサッカーや野球、バレーなどではよく耳にしますが、実はハンドボールでも無回転の球というのが存在ます。

私は小学4年生からハンドボールを始め大学時代には国体の代表選手に入ったりインカレ(全国大会)で試合に出場しベスト8まで行った経験がありますが、高校時代によく無回転シュートを使っていました。

その時の感覚や経験も踏まえて解説していきます。

 

無回転シュートとは

無回転シュートといえばサーカーの無回転シュート(ブレ球)や、野球のナックルボールなどが挙げられます。

まず無回転シュートとはどんなもんで、どのような効果があるのかをご紹介します。

こちらはサッカーの無回転シュートですね。

球が左右に揺れたり、急激に落ちたり、逆に落ちなかったり、予測不能な変化を起こしています。

 

こちらはバレーの無回転サーブ(ジェンプフローターサーブ)です。

あまり速度があるわけではないのに予測が困難な変化をするため、レシーバーはなかなか取ることができません。

実際に目の前で無回転サーブを受けると驚くほどに変化をして、正直レシーブできる気がしません。

 

 

ここまで紹介したように無回転のボールは予測の出来な変化を起こすボールと言えます。

これは無回転のボールが回転のあるボールよりも強い空気抵抗を受け、その空気抵抗の受け方次第でボールが変化することから起こる現象です。

 

 

これがハンドボールでもできたらとても強そうですね!

 

無回転シュートを打つためのコツ、イメージ

さて、ここからが本題のハンドボールでの無回転シュートを打つためのコツです。

ハンドボールでボールを投げるときの基本は、きれいなバックスピンをかけてまっすぐきれいにボールが飛ぶようにすることです。

この点は野球のストレートと同じです。

 

バックスピンをかけるには手首から指先までを柔らかく使い、ボールを抜く、引っ掛ける、ようなイメージでボールを投げます。

しかし無回転シュートを打つ場合は手首から先を固定し、ボールを手のひら全体で押し出すようなイメージでシュートを撃ちます。

コツは普通のシュートのときよりも腕を振り切らずに、通常よりも早めのリリースポイントで手首のスナップをしっかりと効かせてボールを押し出すことです。

私の感覚はミゲル・ハンセンのような投げ方です。(クソほどおこがましいですがw)

動画内にいくつか出てくるステップシュートやミドルシュートで、腕を振り切らずに肘から先で打っているのがわかると思います。

この動画で出ているシュート自体は無回転シュートかは分かりませんが。(回転など関係ない次元にありますね)

 

いやー、にしてもさすがデンマークの絶対的エースです。シュート力が半端じゃないw

エゲツナすぎです。

こんなシュートが打てたらどれだけ楽しいことか。。。

 

ただ普通の人だとこの投げ方してもこんなにシュートスピード出ませんし、コントロールもできません。

ハンセンの圧倒的な手首の筋力、体幹、腕の筋力と柔軟性があっての技と言えます。

 

無回転シュートを打つために必要なトレーニング

ハンセン程ではないにしろ、強烈なシュートやこの記事の本題である無回転シュートを打つためにはどうしたら良いでしょうか。

まず鍛えるべきは手首です。

つまり前腕(手首と肘の間の部分)です。

手首をしっかりと使い、手のひら全体で押し出すイメージで打っても手首に力が弱ければ無回転シュートにはなりにくいです。

手首を鍛える方法としては、ダンベルを使った前腕のトレーニングや、ツイストボール(パワースピナー)などの昔ながらの器具、手首を鍛える専用の器具なんかを使うのがおすすめです。

 

 

特にダンベルは他のトレーニングにも使える幅が広く使えますし、自身の成長に合わせて重量も変えていくことができますので、長期的かつ最適なトレーニングが可能なのでおすすめです。

前腕のトレーニング方法は以下の動画を参考にしてみてください。

 

次に重要なのが握力です。

これはすべてのシュートに言えることですが、自在にシュートを操るためには握力は強けれ強いほど良いです。

もちろん握力がそこまで強くなくても強く早いシュートを打てる人はいますが、そういう人はだいたい手が大きいため握力がそこまで強くなくてもしっかりとボールを握れており、腕を早く振ってもすっぽ抜けたりしないのです。

 

握力のトレーニングは上記のパワースピナーやダンベルを使った前腕のトレーニングでも鍛えられますが、以下のような専用の器具を使っても良いでしょう。

 

 

あとは腕を早く振れる(振っても怪我しない)腕や肩、背中の筋力や腕の勢いに身体が流れない体幹の強さなどがあると、無回転シュートは打ちやすいでしょう。(ただ打つだけなら手首と握力だけでいけます)

 

注意点

さて、ここからは無回転シュートにおける注意点を紹介します。

怪我に注意

まず一番気をつけなければいけないのが怪我です。

無回転シュートの投げ方は上記の動画で出てきたハンセンに近いイメージで投げるため、一般的な日本人からすると少々無茶なシュートフォームになりがちです。

具体的に言うと手首と肘に大きな負荷がかかりやすいため、手首と肘を痛めやすいです(実体験として私も何度か手首と肘を痛めました)

 

スポーツにおける最も避けなければいけないのが怪我です。

怪我をするだけでこれまで培ってきた技術や体力が一気に無駄になってしまいます。

無回転シュートを打つような無理なシュートフォームは体が未発達の状態で多用すべきものではありませんので、無理して練習して痛めたなんてことにならないようにしましょう。

 

投げ方の癖が付かないように気をつける

無回転のボールを投げる投げ方は、手の感覚や腕を振るイメージ、フォームなどが基本とされている綺麗なバックスピンがかかったボールの投げ方とかなり異なります。

無回転ボールの投げ方を練習し実際にできるようになったとしても、投げ方に変な癖がついてきれいなバックスピンのボールが投げられなくなる、ということが起こりえます。(私が一度この現象に苦しみました。)

 

ハンドボールにおいてきれいなバックスピンがかかったボールが投げられないというのはかなり致命的です。

なぜなら変な回転のボールのパスというのはとてもキャッチしにくいからです。

それだけでチームのキャッチミスの回数が爆発的に増える可能性があり、パスキャッチミスはそれだけでチームの敗北に直結します。

 

パスにおいて無回転ボールというのは最悪に取りにくいボールですので、無回転シュートを練習したら無回転のパスしか投げられなくなった、なんてことにならないように気をつけましょう。

 

無回転シュートの実用性はあまりない

さて、ここまで来て根本的な話なのですが、無回転シュートというのはハンドボールの試合でどれほど役に立ち、勝利に貢献する技術なのか?ということについて考えていきたいと思います。

 

結論から言うと、ほとんど実用性はなく勝利に貢献する技術ではない。と言えます。

 

その大きな理由が2つ挙げられます。

それは、

・使えるシーンが限定的過ぎる

・使えるシーンでも他のテクニックのほうが重要だし有用

という点です。

 

使えるシーンが限定的過ぎる

まず使えるシーンが少ない点です。

ハンドボールのシュートは大きく分けて、サイドシュート、ロングシュート、ミドルシュート、ノーマークシュート、ポストシュート、ジャンプシュート、ステップシュート、スタンディングシュート、ランニングシュートなど、ポジションや状況に応じていろいろな名称のシュートがあります。

 

そして無回転のシュートが効果を発揮する可能性がある場面というのが、

・ロングシュート、ミドルシュートなどのある程度距離がある場合

・6m付近からの近い距離からのシュート

と言われています。(ここは個人の考え方によって大きくわかっる点だと思います。)

 

ゴールから離れた距離のある場合、ボールの変化がある程度大きくなりますし、キーパーからは予測しづらい変化をします。

そのためゴールのバー付近を狙ったシュートにおいて、キーパーが枠外だと判断したボールの軌道が変化して枠内に決まるということが起こります。(これで何度が点を取りました)

また体の近くに行ったシュートでもボールの変化と球の重さでキーパーが弾ききれず、シュートを押し込めるといったことも起こります。

 

6mなど近い距離からのシュートの場合でも、無回転シュートはきれいな縦回転のシュートよりも重く取りにくい球であることには代わりはありませんので、キーパーに触られても押し込める可能性が高いシュートと言えます。

 

現状考えられる利用シーンは上の2つですが、それよりも重要なシュートテクニックや有効な技術、応用の効く技術は無数にあります。

上記の場面だけのために無回転シュートの練習をするのは、限られた時間を有効に使っているとは言い難いでしょう。

 

使えるシーンでも他のテクニックのほうが重要だし有用

上記で紹介したように、無回転シュートは限定的ですが効果を発揮する場面もあります。

しかし、同じ場面において無回転シュートが必ず必要かというと決してそんなことはなく、他の技術や能力、テクニックの方が遥かに有用です。

 

ロングシュートやミドルシュートであれば、

・キーパーの逆をつく

・ブロックを躱す

・ブロックを利用して打つ

・シュートタイミングをズラす

・コーナーに打つ

・キレがあり速い球を打つ

などのテクニックのほうが遥かに重要です。

 

6mなど近い距離からのシュートであれば、そもそもキーパーに触られている時点であまり良いシュートとは言えませんので、

・空いているコースを見極める

・空いているコースにコントロール精度の高いシュートを打つ

・キーパーをシュートを打つ方向と逆に動かし、居ないようにしっかり打つ

・枠内にしっかり決める

などの技術が伴ったシュートのほうが遥かに使えます。

 

つまり結論としては、ハンドボールにおける無回転シュートはサッカーやバレーなどと比べるとあまり役に立たない技術であると言うことができます。

 

まとめ

長々と無回転シュートについてご紹介してきましたが、最終的な結論としては残念なものになってしまいまいました。

 

しかし途中でご紹介した無回転シュートを打つためのトレーニングについては、他のシュートにも幅広く応用が効くトレーニングですので、ぜひやっていただきたいです。

トレーングを積んだ未来にはもしかしたらハンセンレベルのシュート力を持ったあなたが居るかも知れません。